紫外線療法(エキシマライト、ナローバンドUVB)
紫外線療法とは、紫外線の免疫抑制作用を利用して、過剰反応を起こしている皮膚の症状を鎮静化させる治療法です。
塗り薬だけでは症状が抑えられないときや、発疹の面積が広くなったときに、紫外線療法が有用です。
当院では、現在広く使用されている「エキシマライト」および「ナローバンドUVB」による治療が可能です。
紫外線に含まれる有害な波長を取り除き、治療効果が高い波長のみを使用するため、副作用が少ないことが特徴です。
などが保険適応であり、また結節性痒疹などへの有効性も報告されています。
治療機器
■エキシマライト(ターゲット型エキシマランプ)
エキシマライトは、ターゲット型の紫外線照射装置であり、308nmという短い波長の紫外線(UVB)を、患部に照射します。照射の痛みはありません。
一回の照射時間は数秒で狭い範囲(約5×5cm)に照射されるので、これまでの紫外線治療で効果がみられなかった病変にも優れた治療効果が期待できます。
特にこのセラビームは世界初のエキシマフィルターが搭載されており有害な紫外線をカットするため、副作用である照射部位の赤みや色素沈着が起きにくくなっています。
数~十数cm程の狭い病変部位を集中的に治療する場合に適しています。
■ナローバンドUVB
ナローバンドUVBは、比較的範囲の広い病変に適した紫外線照射装置であり、有害な波長をカットした311±2nmの波長の紫外線(UVB)を用いて治療します。
外用薬だけでは効果が不十分な乾癬、アトピー性皮膚炎および白斑などの広範囲または全身の病変に対する治療に用いられています。
1回の照射時間は数~十数分です。予約制で待ち時間は短くなっております。
紫外線療法ができない方
- 光線過敏症のある方
- 悪性腫瘍の合併または既往のある方
- 免疫抑制剤の治療をされている方
- 日光で炎症を起こしやすくなる薬を使用されている方
治療のメリット
副作用について
エキシマライトおよびナローバンドUVB療法は従来の紫外線療法よりも副作用が少ないと考えられています。主な副作用として皮膚の赤味、色素沈着、ほてり、刺激感などがまれに起こることがあります。当院では患者様の診察をしっかりと行い、極力副作用が出ないように治療を行っていきます。治療中は目への影響を避けるため、紫外線カットゴーグルを着用していただきます。また治療後の当日は、日焼けが強くなることがあるので、強い日光は避けるようにしましょう。